第482回 西沢渓谷 山行記録 

  

実施日 8月23日(土) 

参加者 計10名 

  

8月23日(土) 

8:30高尾集合。降るような降らぬような空。8:40出発。相模湖ICより中央道。小仏は今日も混んでいたらしい。その余波か、PA・SAはどこも混雑。休憩なしで向かう。9:40勝沼ICで高速を下りる。今や収穫の時、道々に甲州ぶどうを売る店が並ぶ。塩山を経て、雁坂トンネルへ向かう国道140号で山際へ入っていく。

 

道の駅みとみを過ぎ、狭い道を右に入ると、西沢渓谷入口駐車場。10:30着。この時間で既に満杯。こじあけて車を置く。10:40出発。ゲートを過ぎ、ナレイ沢を渡る。11:00ネトリ橋たもと。WCに寄り、最後の用意をして発つ。こころなしか雲の重さが増す。11:15西沢山荘跡。ここまでは立派な林道。甲武信岳へはここより北進する。路端に田部重治文学碑。

 

11:20二俣吊橋。少しずつ高度を下げるに従い、谷の幅が狭まり、渓谷の核心に入っていく。遠目に谷の流れを見やると、淵の色は翡翠か緑青か。花崗岩の白に映える。急流のそばまで路が迫る。11:45竜神の滝、11:55貞泉の滝。ところどころ岩が濡れて、いかにもすべり易い。眺望は立ち止まってから見る。

 

母胎淵を過ぎた辺りに、荷を下ろせる河原があった。みな三々五々休憩を取っている。時を得て、我々もここで昼食。雲が切れ始め、今日初めて陽が射す。12:50出発。

 

カエル岩を経て、13:05方丈橋。ここで初めて右岸に渡る。橋の上から上流を見ると、ささやかならぬ滝の気配。急登を登り、13:15狭いながらも七ツ釜五段の滝を見下ろす観瀑台に着く。かくて、西沢渓谷のハイライト。

 

西沢から少しずつ離れ、シャクナゲ群落の急登を通り、13:25 WCのある西沢渓谷終点着。ここから足を東に向け、沢を下る。13:55大展望台。凡百の徒には、ここが単なる展望台でなく、“大”展望台なる故を判ずることができない。甲武信岳を隠す山稜は雲の中。その東方に空と接せる雁坂峠の稜線を仰ぐ。

 

森林軌道跡だけに、ほぼ等高線に沿うよう路が続く。そのため、途中西沢から大きく外れ、大久保沢に沿い大きく南北に迂回する。ここにも、ちらほらとシャクナゲ。山の神の社を過ぎると、まもなく林道に出る。林道をショートカットして下ると、14:40ネトリ橋に戻る。路はすぐアスファルトに変わり、14:55駐車場着。

 

同じ道を牧丘の街まで下り、15:30花かげの湯着。大人510円。JAF割引410円。湯上がりに、富士山丼に挑戦する者はいなかった。

 

16:50花かげの湯を発つ。一路帰京。結局、雨は落ちてこなかった。