第476回山行記録 「倉岳山」
実施日:2014年5月24日(土)
天気 :晴れ
参加者:10名
Ka(リーダー)、Ak、Od、Ko、Ha、Ho、Mi、Mu、Wa、Um(記録)
9:15 鳥沢駅発
2010年11月13日以来の倉岳山山行。前回もリーダーは我らがKaさんでした。
鳥沢駅では、出来たてほやほやのOWCロゴをあしらった、Muさんお手製の目印フラッグがメンバーをお出迎え。残念ながら、この日参加予定のゲストさんお二人は、お仕事&体調不良でどちらも不参加。
しかし、しかし、大安吉日、お日柄もよく、お天気もよく、入会後初山行のAkさんを含む男子5名、女子5名と男女比もこれまたよく、青空の下、Kaリーダーを先頭に元気に出発。甲州街道から線路下の低いトンネルをくぐると長閑な田園風景が広がります。登山口に急ぐリーダーに遅れないよう歩を進めます。
9:50 小篠貯水池
断片的だった前回参加者の記憶も、貯水池を目にすると徐々に蘇ります。桐の花やオドリコソウの咲く堰堤を上って池の渕を歩きます。山道に入ると、そこからはほの暗い森の世界。サングラスを外します。沢を渡って、沢沿いの道をゆるやかに登ります。
10:20 休憩(10分)
10:35 馬頭観音
大きくジグザグに折り返しながらひたすら斜面を登ります。沢を離れても聞こえるせせらぎの音が心地よし。新緑の木立の木漏れ日がまたよし。あっち(左手)の梢の向こうが倉岳山かな。フタリシズカ発見。ヘビさんも登場?
11:00 小休憩(5分)
そろそろお腹がすいてきちゃった。倒木多し。くぐったり跨いだり。滑りやすい斜面を踏ん張りながら登ります。レンゲツツジかな?ところどころに朱色のツツジ。急坂を登ったら尾根に出るみたい。「頂上が近いんじゃない?」との声が上がるも、まだまだでした。下りてきた男性に尋ねると、「ここまで下りで15分くらい」。ということは、あと20分ちょいかな。もうひと頑張り!
11:50 高畑山山頂、昼食、集合写真その1
着きました、第一の山頂、高畑山。おおっ、見えます、見えます、真正面に富士山が。山頂に雲がかかってるのが惜しいけど。眼下にはゴルフ場。お湯を沸かして、銘々お昼&ティータイム。
12:35 高畑山山頂発
いきなり一気に岩のある急坂を下ります。これだけ下るってことは、また登り返すってこと!?すれ違う何組かはみんな息を切らしています。下り切ってしまうと、緩やかな尾根道。鳥の囀りがいいですね。「ツーピーツーピー」「ツツピーツツピー」「ケキョケキョケキョ」。
13:00 天神山、休憩(5分)
爽やかな新緑の木立に囲まれた静かな空間。お向かいの扇山、百蔵山、大菩薩峠に続く山並みがよく見えます。さらに下ります。
13:30 穴路峠、休憩(5分)
前回来たときは、ここは黄金の落ち葉に埋もれていました。さあ、ここから松林の尾根を越え、山頂目指して急坂を登ります。
13:50 倉岳山山頂、休憩(10分)、集合写真その2
着きました、第二の山頂、倉岳山。あっ、見えるよ、富士山。白くうっすらとだけど、山頂の雲が払われて美しい姿です。扇山〜百蔵山がより近く見えます。“秀麗富嶽十二景”の二カ所ともで富士山を拝めるなんて、よかったね〜。
下りはまたまたかなりの急坂。足元に注意して下ります。
14:30 立野峠、休憩(5分)
徐々にまた沢の音が近づいてきます。鳥の囀りも相変わらず心地よいです。
14:50 水場、休憩(5分)
沢沿いを下っていくと、やがて「あっ」という声が上がり、右手の斜面に最初の大きなトチの木。さらに下ると右手斜面、左手斜面に一本、また一本と大きなトチの木が。足を止め、一本一本を見上げ、その容貌に魅入ります。森の主のごとく高みからあたりを睨む一本。大きな根でがっしり大地を掴む一本。足元をガクウツギに優しく包まれて大空に枝を広げる陽だまりの一本。どれもこれも、わたしたちより長い年月を生きてきた一本です。沢音の涼やかさ、苔の美しさも心に残ります。チゴユリ、ヒトリシズカ、キンランも。
16:00 倉岳山登山口
無事下山。充実の山歩きでした。心地よい疲れに身を委ねながら梁川大橋に向かい、桂川を渡ります。
一つご報告。この時期の倉岳山は「毛虫天国」です。あちこちの枝から糸が垂れ下がり、先っちょで毛虫がブラブラ揺れています。前方注意です。そして、その糸をビヨーンと伸ばし「ほーら!」とわざと人の顔に近づけて喜ぶいたずらっ子(Ko氏など)が出現するので、要注意です。わたしたちが梁川橋を駅に向かうその足元では、毛虫たちが行列を作ってよいしょよいしょと山に向かって家路(?)を急いでおりました。
16:15 梁川駅近くの売店にて乾杯その1
売店の休憩スペースをお借りして、缶ビール、サイダー、ジュース、バナナ(?)で「お疲れさま〜」の乾杯です。
16:43 梁川発高尾行電車に乗車。 有志は八王子にて下車、乾杯その2
〇太郎での乾杯その2も大いに盛り上がったそうな。
<感想>
高畑山〜倉岳山のコースは、「山に登る」と同時に「森を歩く」コースだと思います。広葉樹と植林の針葉樹が入り混じった森は思いのほか静かで、登山者は意外と少なかったです。夏日の暑さが心配された日でしたが、直射日光を浴びることはなく、やさしい木漏れ日と、ひんやりと爽やかな風を身に受けながらの山行でした。森の中を流れる沢が森の魅力をいっそう引き立てているのではないでしょうか。新緑もこの時期になると、芽吹いたばかりの柔らかい緑から夏に向かう勢いのあるに緑に変化しているように感じました。山行としても、急登あり、急坂下りありで、それなりにしっかり歩きます。また、季節を変えて訪れたい山です。