第551回山行  ユーシン渓谷

実施日 2017年8月26日(土曜日)
天候   くもり時々雨
場所  神奈川県山北町付近 
参加者:6名 Akさん、Kaさん、Umさん(リーダー)、MIさん、Toさん(ゲスト山行)Iw(記録)


8:20  小田急線新松田駅北口①番バス乗り場に参加者全員集合。

8:25  富士急湘南バス西丹沢自然教室行きバスに予定通り乗車。土日曜日は混雑していることが多いようですが、天気予報の影響もあり、意外とバスの車
内は空いていました。途中で御殿場線の山北駅に途中停車、ユーシン渓谷へ向かうとおぼしき男女数名が乗車、後程分かりましたがトレイルランのグループさんでした。

9:15  やや蒸し暑い気候のなか、玄倉バス停下車。リーダーUmさんの挨拶に続き、ゲスト山行のToさんの紹介も和やかなうちに終了。

観光協会のテントがあったため、担当の方に質問。ユーシンの由来、意味はとの問いに、本来は幽深と書き、文字通り奥深い幽玄の場所であったとのことでした。

9:25  ユーシン渓谷に向かって参加者6名出発。
渓谷沿いの道路をひたすら、ユーシン渓谷目指して歩く状況が続き、時折かなりの高低差がある川面が見え隠れするなか、会話も弾み、時々太陽も顔を出したり、隠れたり。ほどなく、小川谷出合の分岐に到着。

10:05 ここで小休憩。途中から、まず小さな洞門を通過して、その先の大きな洞門のコンクリート屋根に結構な大きさのスズメバチの巣をなんと発見。

参加者一同恐る恐る様子を見守りながら無事通過。最初の境隧道に続いて現れたのが、入り口から中を見てもまったく出口が見えない新青崩隧道。

一同携帯ライトを用意し、トンネルに突入。漆黒の闇の世界で6名ぐらいだと怖くないが、一人で通過するのでは大変。途中からトンネルがカーブしている模様で異次元へのワープ感がさらに倍増。やっと出口が見えた時には一同、思わず声を上げたほどでした。続いて、小さな石崩隧道を通過。

程なく、ダムらしき景観が目に飛び込んでくると、その先が今回の目的のユーシンブルー。小休止も兼ね、目に鮮やかなブルーを心ゆくまで堪能しました。不思議なことに、このダム付近だけが鮮やかなブルー色をしており、その渓谷の前後は普通の川の色でしたが、一説によると、この付近の川の特殊な粒子のせいだとも言われているようです。

11:20 すっかりユーシンブルーを満喫したあと、急遽昼食場所とした河原に到着。
ここで、空模様を見ながら、ユーシンロッジまで行くかどうかの作戦会議。しかし、片道約1時間のため、往復2時間を考え、今回は断念。ランチタイムとなりました。
一同思い思いのお弁当に舌鼓を打ち、食後に美味しいコーヒーをいただき、ほぼ飲み終えた頃、にわかに空が急変し、ぽつりぽつりの雨模様。

13:00  あわてて全員で記念撮影、急いで雨具などに身支度し、バス停のある玄倉を目指して出発。雨降りがやや強くなり、メンバーによっては折り畳傘で雨をしのぎました。

13:15  再びユーシンブルーへ到着。午前より観光客も増えていて、つかの間の幻想の美を再び堪能。小休止後、トンネル方面へ向かって出発。

雨が降ったり止んだりを繰り返す中、帰路も数個のトンネルを通過し、再び新青崩隧道の真っ暗闇トンネルに一同ライト片手に突入。帰路は思いのほか、暗闇に対する恐怖も薄れ、行きよりも短く感じられました。非日常的な空間を通過し、また現れた頭上のスズメバチの巣を冷や冷やしながら通過。

後期の計画について行きたい山や企画などをワイワイ話しながら、渓谷沿いを順調に進み、時たまトレランの方たちが追い越していき、また、東南アジアの観光客と思われる集団がサンダルでユーシン方向に向かう姿を見かけたりして、意外に国際色の豊かさにびっくり。

13:50 湿度がかなり高く、蒸し暑い中、メンバーの足取りは快調で予定より早くバス停の玄倉に到着。全員、相当な汗をかいた模様で、バスの出発まで比較的時間もあるため、着替えたり、水分補給など、各自思い思いにゆっくりと過ごしました。

14:26 富士急湘南バス新松田駅行に無事乗車。

残念ながら、今回は中川温泉の希望者がなく、そのまま新松田駅で解散。

天候のせいで計画より早い到着となりましたが、全員小田急線乗車であったため、車内ではユーシンブルーのことや次回行けそうな山行のこと、また後期の山行計画の打ち合わせにこの後、行かれる方などの話でまたまた盛り上がりました。残念ながら、今回はお酒の席はありませんでしたが、それぞれの降車駅にてお疲れ様、とお別れとなりました。


感想:ユーシンというエキゾチックで不思議なネーミング、インターネットで検索して白い岩肌とエメラルドグリーンの水面に緑が映える丹沢の自然美に会いに行こう、なんてキャッチフレーズに相当な期待でわくわくしながらの山行でした。

渓谷沿いの爽やかな山道と勝手に想像していたら、工事車両が通りそうな砂利道をひたすら歩いていくのにはちょっぴり残念でしたが、ハチの巣あり、出口が見えない真っ暗闇トンネルあり、そして待望のユーシンブルーと盛りだくさんで気分は少しばかりインディジョーンズというところでした。
また、今回参加のゲストさんが実は熊さんに少しばかり詳しいなどいう、思わぬサプライズもあり、お天気にはちょっぴり恵まれませんでしたが、参加の皆さんが思い思いに、そして予想以上に楽しめたのではないかと思います。企画、リーダーとしてお骨折りいただいたUmさん、ありがとうございました!