413回 鳳凰三山を変更→『地蔵岳』記録

 

実施日  2011101日(土)~2日(日)

メンバー 7

 

1日目>

週間天気予報ではまたも雨…。

雨天の変更プランも用意されていたが奇跡的に晴れマークが!!

645〕相模湖駅集号A号・K号の2台に分乗し出発。

中央高速は渋滞もなくスムーズに流れ、韮崎ICを降りる頃には目前に八ヶ岳がキレイに見えてきた。

そこでA氏が「赤岳に変更しようか。」 と冗談を言う。(これが不運の始まりか…?)

 

900〕多少の道間違いはあったが、無事青木鉱泉に到着。

受付のおじさんが先日の台風がすごく、橋が流されたので登山口まで少し回り道になると話してくれた。

 

915〕さ~出発!

登りのコースタイム5時間20分。そんなに登り続けたことないよ~と不安な南アルプス初心者の私…。

迂廻路を通り「待ってろよ~、鳳凰三山!!」とひそかに闘志を燃やす。

そして、いきなり急登続き。

初心者「やっぱり、急登ですね。」

Oリーダー「いや、こんなもんじゃなく滝を過ぎてからが急登みたいです。」

初心者「そっ、そうなんですか…」

白い大きな岩がゴロゴロしているドンドコ沢をドンドコ登っていくと、いつも坦々と登るK氏が遅れ気味。聞けば大きなザックが20kg近くあると言う。追いついたK氏「玩具入れすぎた。」やっぱし…

それにしてもこの急登いつまで続くのか…。

 

1110〕一つ目の滝【南精進ノ滝】

想像以上の高さ、水量、迫力。そうでした、ここは南アルプスでした。やっぱりアルプスはスゴイ!!

見晴らしを求め大きな岩をよじ登る男性陣。降りるのに苦労したが、水しぶき~マイナスイオン~と喜んでいた。

少し登るとまた南精進ノ滝の見晴らし台があり、ここから先程よりもっと良く見えた。

皆心の中で『さっき無理して登らなくても…。』 でも口に出せない…。

 

1200〕少し広めの場所に出たのでここでお昼タイム。

お湯を沸かし、各自カップラーメンやおにぎりなどを食す。Hさんより梨の差し入れおいしかったです。

 

1340〕【鳳凰ノ滝】をスルーして【白糸の滝】こちらも素晴らしい!! 

でも最近の大雨続きのせいか水量が多く「白糸では無いな~」

1430〕【五色ノ滝】何なの~南アルプス~素晴らしすぎる!!

これですべての滝をクリアーし、さぁ後は鳳凰三山を目指すのみ!

しかし急登はまだまだ続き、木の根や岩をつかみながら足を大きく持ち上げながら、やっとこさ登って行く。すごいよ~南アルプス~

 

1530〕見えた~小屋が~。到着~。

A氏早速ビールで祝杯、可愛い山小屋の女の子と記念撮影。さすがだ。

小屋前のテーブルでコーヒーを飲み温まる。(注:1人はウイスキー)

見晴らしデッキから地蔵岳のオベリスクが見える。明日行くからね~。待っていてね~。

 

1730〕食堂でカレーライスの夕食

カレーライス(らっきょ付き)、味噌汁、漬物のシンプルなものだが うまい!!

それに狭いテーブル、暗い照明と何とも言えない山小屋の雰囲気がプラスしてさらに美味い。

お代わり自由なのであちこちからお代わりの声。今回一番若手の新人Ko氏も大盛りを頼むが間違って小盛りが…。

 

朝食が6時からなので、2日目の長い行程を考え弁当にしてもらう。それに昼食用の弁当を注文していたので、同じ弁当を2個夕食後に受け取る。(少し不安が…)

 

食後、コタツの談話室で宴。

A氏がウイスキー、焼酎。

K氏ガラス小瓶に入った白・赤ワインの2本。これがあの重いザックの一部か…、では軽くしてあげましょう。と皆で少しずつご相伴。

コタツの暖かさが有難い。周りにはアグネスラムやキャンディーズのポスターがありノスタルジック。楽しく団らんしていると7時消灯の声が…。『そんなに早いの~』慌てて片付けて寝所へ。

 

寝床は2段になっている上段で8人部屋に7人分の布団を敷くことに。

敷布団+シェラフ+毛布+枕だが、隙間風が入り込みかなり寒そう。消灯前に何枚か毛布を確保する。おやすみなさい。

 

2日目>

500〕暗い中でヘッドランプを付けて出発。

かなり寒い。暗い。そしていきなりの急登。『やっぱりそうでしたか~』

だんだん明るくなってきたが、雲が有ってご来光は見られず…。

30分程で砂の急斜面。砂に足を取られて登りにくい。これが30分続くという…。

頂上にオベリスクが見えるが、なかなか進まない。が、後ろを振り返ると雲海+富士山がぁぁぁ。

よし、頑張るぞー!!

 

605〕やったー、到着!オベリスクが目の前!!

みるとアチコチに大小のお地蔵様が、

初心者「なんでこんなにお地蔵様が?」

S氏「地蔵岳だから…。」   そうでした…。(納得)

 

さ~オベリスクに登るぞ~!A氏とK氏が勇敢に登って行った。

その他は中腹まで登り見渡すと、「甲斐駒が~!!」あまりの綺麗さに涙…。

 

それにしても寒い。風が強い。体感温度は0度以下かも…。

ここでオベリスクに挑戦したA氏から、左腕を脱臼したことが伝えられる。A氏はテーピングをして痛み止めを飲む。皆はとりあえず腹ごしらえしてから考えようと、朝食にする。

寒い中での弁当が、マズイ…! 

ゴハンが冷たいとこんなにマズイのか…(新たな発見だった。)

寒いので大急ぎで胃の中に入れたが、昼食も同じ弁当かと不安になる。

 

リーダーが他の登山者に聞いてみると、鳳凰小屋に行くのが一番近いルートみたいだ。

全員一致で引き返すことに決定! メンバーで荷物を分担して、今回メンバーの中で一番若い新人KO氏がザックを2個持つことに、頼もしい。

 

725〕下山。

あんなに苦労して登った砂場を富士山の砂走りのようにザー、ザーと面白いように滑り降ちる。

 

750〕鳳凰小屋に到着し、コーヒータイム。

お湯を沸かそうとしたとき、K氏が鍋に入れた水をぶちまける。「落ちると思ったんだよな~」と反省してました。風は止んでいたが寒い中でのコーヒーが最高においしい~。

830〕山小屋のカワイイ女の子に別れを告げ出発。(男性陣がすごくカワイイとべた褒めだった)

これからあの急登を下りるのか…と不安と心配が。

しかし木の根や岩が安定しているので、思ったよりは下りやすい。しかし長い…。

 

途中、台風で崩落したであろう道がありロープはあるものの、あきらかに登りの時よりも崩れている。前を歩くグループの先頭者が足を滑らせ、危うかった場面を目撃し足がすくむ。

怪我をしているA氏がサポートをしてくれる。(有難うございます、本当に頭が下がります。)

 

1210〕登りと同じ場所にて昼食。

あのお弁当…と思ったが、しょうがない。でも皆でカップヌードルやコーンスープを分かち合いおいしい昼食がいただけました。

 

240〕途中何度も休憩しながら、やっと青木鉱泉に到着!!

A氏最後まで自力で下り切った。すごい…、私ならヘリコプターだった、と皆で安堵する。

KO2重ザック御苦労さまでした。

予定変更して青木鉱泉で入浴することに。古い味のある家屋とお風呂でした。(シャンプーとドライヤーが無かったので誰か行く時は注意です)

お風呂で一緒になった若い男女の2人は、日帰りで鳳凰三山を回って来たとのこと。(凄過ぎる…)

 

340〕青木鉱泉を発ち、デコボコ道を通って帰路につく。

中央高速に乗ると、「車炎上の為通行止め」との情報。双葉Pで聞いてみると開通に3時間はかかるという。その時間でA氏の病院を探そうとコンシェルジュに問い合わせると、日曜日だというのに、すぐ近くの整形外科に連絡してくれた。すぐに皆で病院へ行き、手当ては手際よく終了。

まだまだ中央道は通行止めなので、皆で食べ放題の夕食をとることに。(考えてみると今日はあの弁当しか食べていない)

美味しく食べて帰路につくが、やはり途中で渋滞。

 

2200〕やっと高尾駅到着。お疲れ様でした~。

 

【感想】今回はアクシデントの為、鳳凰三山から地蔵岳の山行に変更になりました。皆が「今までの山で一番キツイ、この山を登ればどんな山でも大丈夫。」と…。

個人的にも初めての南アルプス、ヘッドランプ、シェラフ…などなど、初めてづくしでしたが、無事終えてすっごく自信になりました。皆さん有難うございました。