第415回山行記録 大岳山
実施日 2011年10月29日(土) 快晴 参加者 8名
8:35 途中合流するMさんを除き、7名が定刻どおり御嶽駅に集合。お天気は快晴。快晴、みなさん、快晴です! OWCの山行でこの二文字が登場するのは、いったい何時ぶり!? さすが、晴れ呼び込みに定評のあるNリーダーと自称晴れ男のKさんが揃って参加だけのことはあります。御嶽駅で下車する人は多く、1台目のバスには乗り切れず2台目に乗車。ケーブルカーもすぐの便には乗れず、次の便に乗車。先頭の立ち席(ペット指定席?)の窓にピタッと貼り付いて、小学生みたいにワクワク気分で御岳山駅を目指す。
9:15 山頂駅舎前の広場で支度を整えて出発。リーダーに導かれ、かやぶきの立派な民家に目をやりながら御嶽神社までショートカットの道を辿ると、15分ほどで神社前に到着。そろそろMさんが現れるはずだが…。各自トイレに行ったりストレッチしたりのところに、来ました、来ました、日の出山方向から鉢巻姿のMさんが。グッドタイミング!
9:45 リーダーから「この山で、2年に1回くらい滑落死亡事故あるので、気を抜かないでね」とのお達しあり。御嶽神社にはお参りせず、そのまま登山道へ。長尾平を過ぎると右手に天狗ノ腰掛杉。名付けの妙に感心しながら見上げる。お社の修復などに使われるとあって、この辺りは樹齢を重ねた立派な杉が多い。ロックガーデンの分岐を過ぎると緩やかな登り。木漏れ日と心地よい風を浴びながら歩くこと50分ほどで芥場峠に到着。小休憩。
10:40 芥場峠を出てしばらくすると、「滑落注意」の札が。この辺りから登山道は岩場になる。左手は谷側に切れており、木立の切れ間からの景色がいい感じ。これに見とれて足を踏み外す人がいるのかな。新しい鎖も目に付く。足元の土がつるつると滑る。急坂ではないが踏ん張る足に力が入る。鉄バシゴの昇降などを経て、30分ほどで大岳山荘に到着。小休憩。
11:15 「ここからはあと一息」とリーダーに促され、大岳山荘を出発。露岩の急登が続き、先を歩いていた若者グループは途中で一休み。しかし、Nリーダー、「途中で休むと先に進む気がなくなっちゃうから、一気に登ります」とキッパリ。OWC隊はグイグイ登る。
11:35 山頂到着。わぁ~、富士山が見えるよ! 見回すと、狭い山頂は大変な賑わい。「あまり人がいないね」などと話しながら登ってきたのが嘘みたい。いったいみんなどこから現れたのか。さすが、いくつものルートがある大岳山。景観もそこそこに、「大岳山」の標の周りがあいている瞬間を素早く捉えてとにかく集合写真。お決まりのON・OFF2枚撮り。「それじゃ、お昼を」と移動しつつOdさんがカメラをチェックすると「あれっ、撮れてない!」。というわけで、またまた8名ゾロゾロと今いたポジションに逆戻りして、再度ON・OFF撮り直し。人ごみを避け、山頂をちょっと下りたところで昼食。眺望はないけれど、落ち葉を敷き詰めたテラスみたい。コーヒータイムものんびり楽しめました!下山前にもう一度眺望を、と山頂に戻ると、なんだかさらに人が増えているような…。ガイドブックと照合しながら一つ一つ山を確認。うっすら靄がかかって、江ノ島までは無理だが、御前山~三頭山~御坂山塊~富士山~御正体山~道志~丹沢の山々の連なりを見渡すことができた。
12:25 下山開始。下から登ってくる人が増えてきた感じ。すれ違いが多くなる。既に廃業の大岳山荘でトイレ休憩を済ませ、芥場峠で小休憩をとり、ロックガーデン入口まで一気に下山。
13:55 ロックガーデンは、家族連れ、カップル、老若男女がいっぱい。綾広の滝、お浜の桂などを眺めながら、せせらぎの岩をトントン渡って下りていく。なるほど、都心から少し足を伸ばして自然を味わうには格好の場所。人気があるのも頷ける。七代の滝はスキップすることとし、天狗岩へ歩を進めていくと、けたたましいサイレンの音が。木立の合間から、疾走していく数台の消防バイクがチラリ。やがて空にはバリバリバリとヘリコプターの音。「滑落事故かな」とみなに緊張が走る。神社手前ですれ違った青梅警察署のバイクの駐在さんも事故現場へ向かうみたい。神社の石段では山岳救助隊とおぼしき男性たちがタンカを持って駆け上がっていった。今朝、まさにこの場所でNリーダーから「時々事故があるから」と注意喚起があったんだよね…。
14:50 神社前到着。日の出町に帰るMさんと、同伴(お目当てはつるつる温泉?)のOzさんとは参道でお別れし、残りの6名は神代ケヤキの前を通って山頂駅へ。ケーブルカー下車後、御嶽駅までのバスは少し待ったが、15:58発の電車に間に合いました。
<感想>色づいた木々も目にはしましたが、紅葉にはまだ少し早かったようです。でも、ムラサキシキブ、ツルリンドウ、リンドウ、名前を知らない赤い実、苔の絨毯などがお日様を浴びてつやつやとした輝きを放っていたのがきれいでした。当日の事故の詳細はわかりませんが、ポピュラーでアプローチしやすい山ほど気を抜いてはいけないと、改めて気を引き締めました。Nリーダーご夫妻の入念な下見のおかげでスムーズな山行ができましたこと、感謝します。暑くもなく寒くもなく、空気も気持ちよく、気づけばそれなりの距離を歩いた、充実の一日でした。